出張で、元夫の住む、あの街へ行ってきた。
ふたりで暮らしたマンションから徒歩15分のところにある銀行へ行った。
受付で名前を告げて担当(ダメダメ行員に代わって、最近電話でやり取りしていた行員)へ連絡を取ってもらうと、広々とした応接室へ案内された。
おねーさんがお茶まで持ってきた。
はー。なるほどね。本っ当に銀行側のミスだったんだな。
わたしの住む街の支店でやった、今までのやり取りは、いつも窓口だったもん。
応接室にやってきた担当が差し出した名刺の肩書きは、支店長代理。
慇懃無礼っていうかなんというか、ま、ご丁寧なお詫びの言葉を言われる。
ダメダメ行員はというと、なんと今日はお休みだという。
ふーーーん。さては逃げたな。心底ダメダメだな。
淡々と署名し、実印を押印し、来年の確定申告に必要な書類を依頼し、お茶を飲み、そのまま帰ってもよかったんだけど、なんとなく聞いてみる。
「こんなことになって、主人が強く文句言ったでしょう?大きな声なんか出しませんでした?」
支店長代理氏は「いえ、そんな…」と言ってたけど、夫に文句言われて担当代わったんだろうなーと思う。
で、はたと気づく。
さらっと口から出てきたけれど、もう、「主人」じゃなかった。しまった。
ああ、あれもこれも、なにもかも、疲れる。
----------------------------
電車に乗るなり死んだように眠って、一瞬でこの街に帰ってきた。
ネットで、月末から住む街の賃貸物件を探す。
勤務先と都心の真ん中あたりにある、これまで縁もゆかりもなかった街。
そこでいったいどんな暮らしが始まるんだろう。
ふたりで暮らしたマンションから徒歩15分のところにある銀行へ行った。
受付で名前を告げて担当(ダメダメ行員に代わって、最近電話でやり取りしていた行員)へ連絡を取ってもらうと、広々とした応接室へ案内された。
おねーさんがお茶まで持ってきた。
はー。なるほどね。本っ当に銀行側のミスだったんだな。
わたしの住む街の支店でやった、今までのやり取りは、いつも窓口だったもん。
応接室にやってきた担当が差し出した名刺の肩書きは、支店長代理。
慇懃無礼っていうかなんというか、ま、ご丁寧なお詫びの言葉を言われる。
ダメダメ行員はというと、なんと今日はお休みだという。
ふーーーん。さては逃げたな。心底ダメダメだな。
淡々と署名し、実印を押印し、来年の確定申告に必要な書類を依頼し、お茶を飲み、そのまま帰ってもよかったんだけど、なんとなく聞いてみる。
「こんなことになって、主人が強く文句言ったでしょう?大きな声なんか出しませんでした?」
支店長代理氏は「いえ、そんな…」と言ってたけど、夫に文句言われて担当代わったんだろうなーと思う。
で、はたと気づく。
さらっと口から出てきたけれど、もう、「主人」じゃなかった。しまった。
ああ、あれもこれも、なにもかも、疲れる。
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電車に乗るなり死んだように眠って、一瞬でこの街に帰ってきた。
ネットで、月末から住む街の賃貸物件を探す。
勤務先と都心の真ん中あたりにある、これまで縁もゆかりもなかった街。
そこでいったいどんな暮らしが始まるんだろう。
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