仕事が忙しくて忙しくて、帰りの電車の中ではぬけがらのようになっていた。

ぼんやりしながら窓の外を見ていたら、止んでいた雨がまた降り出した。
乗り換え駅で、稲光がひかった。
最寄り駅の一つ手前の駅で、雨が激しい音をたてて打ちつけはじめた。
で、駅に降りて気づく。

あ。
傘を会社に忘れてきてしまった。
会社と駅が直結しているので、全然気づかなかった。

改札を抜け、ばらばらと叩きつけるような雨の中を走る。
雷鳴を聞きながら走る。
誰かを迎えに行くのだろう、傘を持って駅へ走るひととすれ違う。
足音は雨音と雷鳴にかき消される。
ふふふ、と可笑しくなる。
わたしなんだか野良犬みたいだ。
わたし、なんだかとっても自由みたいだ。
誰もわたしが雨に濡れていることなんか知らない。
わたしは傘を持って誰かを迎えに駅まで走ったりしない。
これはたぶん、文字で書けばとても淋しいことみたいに見えるんだろう。
でもわたしは、なんだか可笑しくて楽しくて、雨に濡れて走ったんだ。

コメント

ラクス
2009年4月1日23:24

【蜜柑さ~ん】
今日の雷雨はすごかったですね!
濡れて風邪など引きませんよーに♪
暖かくして寝て下さいね(^^)

蜜桃
2009年4月4日20:29

ラクスさん。
ありがとうございます。
雷、すごかったですねえ。
わくわくしましたよね(笑)

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