うすぐもり。
少し前に止んだ雨の名残が、道路や葉っぱに残っていてきもちいい。
川べりの道をゆく。
いつもの猫さんが、駐車場の車止めを枕にうたたねしていた。
駅ビルの電器屋でカメラを買う。
レンタル屋で古いテレビドラマのDVDを借りる。
図書館で実用書を借りる。
スーパーでほうれん草と蒟蒻とれんこんとキムチを買う。
川べりの道を帰る。
はじめての猫さんが空き家の駐車場でうたたねしていた。
近づくと目覚めたので、お近づきになろうと、じわじわと距離を縮める。
猫さんはふいと身を翻して、空き家の前の、狭い道へ出てゆく。
お散歩中のパグ犬が通りかかり、立ち止まる。
パグ犬と猫さん、吠えもせず威嚇もせず、1mの距離で延々と見つめ合っている。
リードを持った飼い主さんとわたしは、お互いにちらちらと様子を伺うていどで。
やがて根負けして、パグ犬と飼い主さんは去っていった。
猫さんはフン!と鼻息ひとつ吐き出して、どっかりと道路に寝そべる。
車がやってきたのに、避けようともしない。
軽自動車のお母さんが、苦笑しながら猫さんを避けてゆっくりと行く。
わたしがあきれて「あんた、危ないよお」と声をかけると、
「おまえ、川のこっち側まできちゃったのか。おまえんちは向こう側だろ。」
と、後ろから知らないおじさんも声をかけた。
ああびっくりした。
わたしはそれをしおに、道端に放り出していた買い物袋を手にして歩き出す。
猫さんはまた、フン!と鼻息ひとつ、するりと身をかわして空き家の庭へと駆けていった。
振り向くと、誰もいなくなった道に、おじさんがぽつんと立ってた。
少し前に止んだ雨の名残が、道路や葉っぱに残っていてきもちいい。
川べりの道をゆく。
いつもの猫さんが、駐車場の車止めを枕にうたたねしていた。
駅ビルの電器屋でカメラを買う。
レンタル屋で古いテレビドラマのDVDを借りる。
図書館で実用書を借りる。
スーパーでほうれん草と蒟蒻とれんこんとキムチを買う。
川べりの道を帰る。
はじめての猫さんが空き家の駐車場でうたたねしていた。
近づくと目覚めたので、お近づきになろうと、じわじわと距離を縮める。
猫さんはふいと身を翻して、空き家の前の、狭い道へ出てゆく。
お散歩中のパグ犬が通りかかり、立ち止まる。
パグ犬と猫さん、吠えもせず威嚇もせず、1mの距離で延々と見つめ合っている。
リードを持った飼い主さんとわたしは、お互いにちらちらと様子を伺うていどで。
やがて根負けして、パグ犬と飼い主さんは去っていった。
猫さんはフン!と鼻息ひとつ吐き出して、どっかりと道路に寝そべる。
車がやってきたのに、避けようともしない。
軽自動車のお母さんが、苦笑しながら猫さんを避けてゆっくりと行く。
わたしがあきれて「あんた、危ないよお」と声をかけると、
「おまえ、川のこっち側まできちゃったのか。おまえんちは向こう側だろ。」
と、後ろから知らないおじさんも声をかけた。
ああびっくりした。
わたしはそれをしおに、道端に放り出していた買い物袋を手にして歩き出す。
猫さんはまた、フン!と鼻息ひとつ、するりと身をかわして空き家の庭へと駆けていった。
振り向くと、誰もいなくなった道に、おじさんがぽつんと立ってた。
コメント
どこに帰ったらいいか迷っているおじさんの姿を思いました。
おじさんに何か一言、声かけていけばよかったなあって。