3月まで住んでいた街の夏は、泣きたいくらいの蒸し暑さだった。
この街の夏は…ちょっと物足りないかな。
8月も終わりだというのに、濃い濃い青空や、夕立や、虹を見なかった。
明日の天気予報は、曇りのち雨。
台風くるのかなあ。
せっかくのお休みなのに、ざんねん。
夏、終わっちゃうなあ。
------------
しばらく使っていなかったメールソフトを立ち上げたら、
ずいぶん大昔に、元夫と共有していたアドレスが残っていて、
なぜだかそこに、つい今月のメールが入っていた。
元夫がキャンセルした、彼の実家のある街のホテルの予約。
ちょうどお盆の日づけだった。
シングルの部屋だった。
もう誰も住んでいない実家は、最後に行ったとき(そしてそれは、わたしが元夫に最後に会ったときでもある)にも、じめじめと埃っぽかった。
ひとが住まない家というのは、こういうふうに荒れて、やがて朽ちていくのかなと思った。
だからそのときも、実家には泊まらず、そのホテルに泊まったのだった。
シングル2部屋で…。
お盆のお墓参りに帰るつもりだったのを、なぜキャンセルしたのかなとか、
今さらわたしには関係のないことなのに、やっぱり気になってしまった。
14年間、何度も何度も、何度も何度も行き、手を合わせた、あのお墓。
海の見える義母方の墓地と、竹林に囲まれた義父方の墓地。
しあわせになりますだとか、たすけてくださいだとか、ごめんなさいだとか。
元夫には言えなかったことだって、胸の中で言ってた。
でも、もう、二度と行くことはない場所。
この街の夏は…ちょっと物足りないかな。
8月も終わりだというのに、濃い濃い青空や、夕立や、虹を見なかった。
明日の天気予報は、曇りのち雨。
台風くるのかなあ。
せっかくのお休みなのに、ざんねん。
夏、終わっちゃうなあ。
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しばらく使っていなかったメールソフトを立ち上げたら、
ずいぶん大昔に、元夫と共有していたアドレスが残っていて、
なぜだかそこに、つい今月のメールが入っていた。
元夫がキャンセルした、彼の実家のある街のホテルの予約。
ちょうどお盆の日づけだった。
シングルの部屋だった。
もう誰も住んでいない実家は、最後に行ったとき(そしてそれは、わたしが元夫に最後に会ったときでもある)にも、じめじめと埃っぽかった。
ひとが住まない家というのは、こういうふうに荒れて、やがて朽ちていくのかなと思った。
だからそのときも、実家には泊まらず、そのホテルに泊まったのだった。
シングル2部屋で…。
お盆のお墓参りに帰るつもりだったのを、なぜキャンセルしたのかなとか、
今さらわたしには関係のないことなのに、やっぱり気になってしまった。
14年間、何度も何度も、何度も何度も行き、手を合わせた、あのお墓。
海の見える義母方の墓地と、竹林に囲まれた義父方の墓地。
しあわせになりますだとか、たすけてくださいだとか、ごめんなさいだとか。
元夫には言えなかったことだって、胸の中で言ってた。
でも、もう、二度と行くことはない場所。
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