奇数

今日は10年来の大事な友人N君の結婚式。
由緒あるクラシックなホテルにうっとりし、新郎新婦のこころのこもった演出に感動し（わたしたち仲間のなつかしい写真もスクリーンに映し出されたりして、いろんな思い出がかけめぐって泣けた…）、出産後なかなか外出できなかった友だちとも、久しぶりに会って、とても楽しい一日を過ごしてきた。

…のだけど。
いつのまにやら、仲間たちもみんな結婚して夫婦で参加してて、唯一独身の友だちも彼氏さんと一緒で、気がつけば一人なのはわたしだけ…。
この仲間たちと出会った頃は、わたしだけが既婚者だったんだけどねぇ（苦笑）。

タクシーに分乗するときとか、二次会までの間、お茶するときとか、「えっと、何人だっけ？」って話になるたびに、
「う～ん、奇数だなぁ」
って思ってしまった。
なんというか、、、「余り１」みたいな感じ。

淋しくも、羨ましくもあるけれど、わたしにもあんなふうに花嫁衣裳を着て、ニコニコ過ごした日もあったんだもの。
14年間、夫婦というものもやっていたんだもの。
今は失ってしまったものだけれど、まあ、仕方ないなあ。
それぞれペアで去っていく友だちの後姿を見送って、わたしはひとりで帰ってきた。
胸を張って、背筋を伸ばして、あるいた。
この先に、何が待っているかなんてわからないから、たまたま今日ひとりであることを憂うこともないさ、なーんてね。
がんばれわたし。