60

2009年12月8日 日常
友人の家に、生まれたばかりの赤ちゃんを見に行ってきた。
つるつるで、ぷにぷにで、ぴかぴかの、ほやほやの、ちいさなにんげん。
こんなに小さいのに、細部まできっちりとにんげんのかたちをしている。
不思議だなあ、と、じーっと見入ってしまう。

友人は40歳で母親になった。
数年前までは、一緒に朝まで飲んだくれて、はしゃいで、語り合っていたコなのに、すっかりお母さんの顔になっていた。
「なんだかさ、おかあさんになっちまったぜー、って感じ。嘘みたい。」
って、赤ちゃんを胸に抱いて、友人が言う。
「この子が20歳になったとき、あたし60歳なんだよねえ。」
って。
それはさ、あなたが60歳になったとき、20歳のコドモが傍にいるってことだよね。
わたしが60歳になったとき、たぶんわたしはひとりだよ。
年齢からも状況からも考えて、わたしは今後も「お母さん」になることはきっとないもの。
まあ、いいんだけどさ。
わたしは淡々とそう言う。
強がることも、落ち込むことも、焦ることも、怯えることもなく、そう思う。

今の、これからのわたしにできることは、健康を維持して、経済力を維持して、楽しいことを見つけるこころを維持していくことだけだなあ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索