連休は、アラフォー同僚女子2名(どちらもシングル)と一緒に温泉に出かけた。
旅館の料理は、魚も肉も一切使っていなくて野菜だけなのだけれど、あまりにもたくさん出てきて食べきれないくらい。趣向を凝らしているものも美味しいし、シンプルな煮物やサラダも美味しい。
野菜をたくさん食べると、しみじみとHP上がる気がする。
たくさん食べ、姦しくお喋りし、買い物三昧して、秋の行楽を満喫したのだった。
「わたし離婚するんだー。」と言ったときの、女子友の反応は「えーー!!」だけで、「なんで?」とか「ほんとに?」とかはない。さすが。

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で、連休の余韻もさめた今日、夫からメールが来た。
いよいよ事務手続きに入ることになりそう。
共有名義で買った新築の100㎡のマンションを手放す算段がつきそうなのだ。
わたしが気に入って買って、家具も照明もカーテンもこだわってそろえたけれど、結局あの新居の思い出は、広くてぴかぴかでしーんとしてる場面ばかりだなあ。
わたし、喧嘩っていうものがいつからかできなくなっていたから、いつも黙っていらいらを抱えているだけだったから。
言いたいことをぽんぽん言える夫婦が羨ましかったのに、できなかったなあ。
あああ。まあ、もう、すんだことだ。

譲渡とか贈与とかなんだかんだ、すっきりと運べるように公正証書なんか作っておいたほうがいいのよね。司法書士とか行政書士とかに頼んだほうがいいのよね。
面倒くさいけど、ここが最後の踏ん張りどころ。ただただ、ひたすら、現実的に処すことだ。もうちょっと、もうちょっとで本当に自由になれるんだ。
そして本当に、ひとりになっちゃうんだ。

くんくん。

2008年10月10日 日常
雨の夜、残業の帰りに思う。
きんもくせいって、晴れた昼間より雨の夜にいっそう香るみたい。

どんなにくたびれてても孤独でも、ささやかながら確かな美しいものがあるから、それに気づけるこころがあるから、大丈夫なんだよ。
がんばれわたし。


昨日、今日と続けて外回りのスーツ仕事だ。
はあ、疲れる…。
何が疲れるって、大嫌いなぴちぴちのストッキングである。
足が悪いのでヒールの高いパンプスは履かないけれど、フラットでもきっちりした靴を一応履かなくちゃいけないのも疲れる。
とにかくなにしろあれこれ、からだにきちんとフィットしてるのがやだ。

普段オフィスでは制服なので、通勤は基本的に「らくちん」がコンセプト。
いちばん多いらくちん服はワンピース、時々はTシャツ+デニム、あるいはちんぴら和風アロハ、民族衣装的てろんてろんマキシ(ウエストはゴム!)などなどなんでもありの適当さなのである。
そしていつなんどきでも靴下あるいは裸足にフラットシューズかスニーカーかブーツ。夏場はうっかりしたら下駄履きで仕事行っちゃいそう(そこらへんまでなら平気で黄色い蜻蛉模様の黒塗り下駄で出かけるので)。

ああほんとにスーツなんてだいきらい。
…と、思うんだけれど…年とってきたら、だらだらの格好よりスーツの方が似合ってしまったりするんだなあ。好きなお洋服と中年おばさんの顔が、そぐわなくなってきちゃうんだなあ。
あああ。面白くない。
年々どんどん着たい服をあきらめてって、行き着く先がスーツかよー。
面白くない。面白くない。
60歳の定年まで仕事した後は、似合おうが似合うまいが好きな服を着よう。
定年したらぜーーったいスーツなんて着ないんだ!

よくばり。

2008年10月8日 日常
残業せずに帰り、ちょっと予習して語学レッスンへ。
こういうふうに時間に余裕をもって動いたらレッスンにも集中できるなあって実感する。
だからなるべく予定をきつく詰め込まないようにしたいのに、ついついあれこれ欲張ってしまうんだな。欲張りすぎて、できなくて、落ち込むっていう悪循環、懲りずにやってしまうんだなあ。
時間も力も能力も、あるだけのものでなんとかやりくりして、楽しんで、満足してゆくしかないんだけどねえ。

すっかり涼しくなったので、久しぶりに歩いて出勤した。
雨上がりの朝は、まだあちこちに水の気配が残っていてきもちいい。
今年初めての金木犀のにおいをかぐ。
大木いっぱいの金色の花を眺めてほっこりする。
三毛猫と見つめあう。
私がすこし近づくと、三毛猫はすこしあとすざりする。
んー。なでたい。なでたおして、ごろごろいわせたい。むらむら。

40分弱あるいただけで、ずいぶん気持ちが楽になった。
こういう時間、転勤したらきっと持てないんだろうな。
あと半年、できるだけたのしんでおこう。
美容院へ。
雨がざあざあ降っていたので車を出した。
どきどきしながら100円パーキングへ入れる。
うまれてはじめてだ。あの、車の下の鉄板がぎぎーって上がるタイプの駐車場。
また経験値あがったなあ。たくましくなるなあ。うれしいなあ。

今日こそ美容師さんに開店祝いのプレゼントをするんだと決めて、お花屋さんを3軒はしごした。ちいさな藍の鉢の盆栽と、シンプルな白い鉢の南洋風植物(名前失念。くやしい。)と迷って、南洋風にした。季節柄ハロウィンのおばけとかぼちゃのオーナメントをおまけにつけて。

美容師さんにプレゼントを渡して、にこにことお喋りをして、もうそれだけで楽しいいい日だったから、夕方はのんびりと読書。ちょっとうとうと。
外はまだ雨で、三連休はおしまいで、相変わらずわたしはひとりで、だけど、まあ、いいか。髪の毛さらさらで、いいにおいだし。

明日からはまた闘いの1週間だ。
闘えるぞ、わたし。がんばれるぞ、わたし。おー(かんたんに弱気にもなるへなちょこだけれど)。

プールとおでん

2008年10月4日 日常
久しぶりにジムへ行く。
クラスには入らず、ひとりで黙々と水の中をあるく。
ウォーキングレーンには、わたしと60代くらいのおばさんと、50代くらいのおじさんと、70代くらいのおじいさん。
みんな黙ってただただあるく。なんだかへんなの。
見知らぬおじさんおばさんおじいさんと、半裸(?)で何度もすれ違う。
わたしこんなとこで何してるんだろうって思ったり、ぽかんと意識が飛んでからっぽになったり。
そんなふうに、ただただあるく。
別に楽しくもない。悲しくもない。辛くもない。面白くもない。

帰宅して、この秋はじめてのおでんを作る。
煮込みながら本読んで、ちょっとうとうとしたり、空とベランダの洗濯物をぼんやり眺めたり、語学の勉強始めて、集中できなくてすぐやめたり。
今日も誰とも話さないまま終わるんだなあ。
おでんのいいにおいがしてきたので、そろそろビールをあけることにします。
悲しくはない。辛くもない。面白くもない。ちょっとだけさみしい。
おでんとビールで少しは楽しくなれるかもしれない。

有休日。
すこし落ち込み気味。
なにかちょっとでも気分を変えたくて、部屋の照明器具を買った。
買ってきたはいいけれど、わたし、こういうの自分でやったことがないんだった。
椅子に上って手を伸ばしても届かないし、天井へのさしこみを覆ってるカバーが邪魔で何がどうなっているやらわからないし。
背伸びしても思案しても、いかんともしがたく、会社まで車で行って脚立を借りてきた。天井まで近づいてみて、押したり引いたり捻ったり、あれこれやってみたらなんとかなった。
やれやれ。ひとりものは大変だなあ。
でもこうしてちょっとずつたくましく(?)なってゆくと思えば誇らしい。
あたらしい照明の下で、ぎゅーっとビールを飲む。
あああ。
明日もいい日でありますように。
この先ちょっとずつ、どんどん、いくらでも、つよくたくましくなりますように。


もっと人様に喜ばれる職業に就いていたらよかったと思う。

バブル真っ盛りの新卒の頃は、全然正社員になる気なんかなかった。
どうやったって楽しく生きていけると呑気に思っていた。
大学時代は毎日がパーティみたいなものだったし。
卒業してフリーター生活でも(当時はプー太郎と言ってました)毎日飲み歩いて、そのうちなんとかなるだろう~♪とクレージーキャッツを口づさんでいた。
が。
あれから幾星霜、がんばって職を得て今があるのだけれど。
それなりに矜持もあるけれど。

でも、できれば、美しいものや美味しいものや、なにかしら人様に喜ばれるものにかかわる仕事をしてみたかった、と、時々つくづく思う。
今日みたいに、相手とギスギスした口調で探りあいみたいに畳み掛ける会話をした一日のあとにはね。
ちょっと疲れた。

とぎれとぎれ

2008年9月30日 日常
普段は仕事と家の往復で、淡々と暮らしているわたしだけれど、なんだか最近ちょっと、ばたばたとっちらかっている感じ。けれどそれほど気持ちの浮き沈みがないことが救いだ。とりあえず断片的なメモだけ記録しておく。

・先日の同僚さんへのカミングアウトのこと。
「離婚するんだー」と言うと、「え、なんで!」と返ってきたが、そんなもん、一言で言えるか。ていうか、たかが同僚さんに言うもんか。
ただの反射的な言葉なんでしょうけどねえ。
それに対してわたしは反射的に返した。「いろいろあってねえ」って。
これはこれで、正統派会社帰りの居酒屋的会話だった気がいたします。

・仕事絡みのあれこれ。
親切心でちょっとしたヒントを伝えてあげた方が、わたしの名前を出して太刀振るいやがった。阿吽の呼吸がわかんないやつに、親切心出すんじゃなかった。わたし今後しばらく融通のきかないおばさんになります。ふん。

・曇天の下、野外イベントで島唄を聞きながら8時間連続飲酒をした。
芝生、ピクニックシート、オリオンビール、三線、スパム、泡盛。
久しぶりに踊り、久しぶりに記憶を失くした。これもまた善哉。

酔って候。

2008年9月26日 日常
同僚さん二人(双方とも40代男性・2児の父)と、急遽飲みに行った。
なんだかとってもぐったりする仕事に忙殺された一日だったので。
混んだ居酒屋の隅っこの、やたら狭い小部屋で、四方山話。
いつになくプライベートな話にもなったので
「わたし離婚するんだよー」と言ったところ…。

二人の同僚さんの反応がそれぞれ面白かったな。
ひとりは「いいなあ、ある意味うらやましい。」と笑いながら言う。
ふぅん。わたしも以前はこんな反応でしたなあ。
離婚なんか世間によくあること。ありふれたこと。
そう思っていた。
この身に及べば、そんなにお気楽にはいえないんだけどねえ(笑)。

もうひとりは「これからどうするの。老後どうするの。」と心配そうに言う。
いやあ。まあ、なんとかなるんじゃない?一応収入もあるしさ。
ひとりで過ごすことも今は楽しんでいるし。
ずっとひとりでいると決めたわけじゃないし。

まあこれからどうなるものかわからないけれど、いろんな人に出会って、なんとかやってゆけるでしょう。やってゆくのだ。
舞踏の公演を見て、あまりのうつくしさに心をもっていかれた。
こういうことが、うれしい。
うつくしいものを見て、こんなにも感動できる力がまだ残っているんだって。
年とともに、からだだけじゃなく感情も衰えてゆく気がしているから。

すばらしい肉体の舞踏手さんは59歳。
見てるだけのわたしだって、まだまだこれからだ。
長生きして、たくさんたくさん、うつくしいものを見よう。

ゆらがない。

2008年9月22日 日常
少しずつ、動き始めているあれこれ。
元夫との事務的なやりとりのメールに、動じなくなっている。
もうゆらがない。
ぜんぜんへっちゃら!ってわけじゃないけれど、こころはゆらがない。
楽しくはなく、面倒ではあり、つまりそれって厄介な仕事みたいなもん。
淡々と粛々と恬淡と黙々と着実にやってゆけば、いつかは終わる。
がんばれわたし。

9日間もあった夏休みが終わってしまう。
いやだいやだとひっくり返って足ばたばたさせて泣きたい気分だ。
…というくらい、久しぶりにたのしい日々を過ごした。

東京から来てくれた友人4人と一緒に温泉でのんびりした。
いつもは軽しか運転しないのに、がんばって7人乗りのミニバンを運転してみた。
わたしけっこうがんばれるなあって思った。駐車はだめだったけど。
みんなに食べてもらいたいもの、見てもらいたいもの、たくさん案内した。
時間が足りなくなって、もっともっと楽しんでほしくてあせった。
みんなが帰って、ぽつんとさみしくなったから、映画を2本見た。
「グーグーだって猫である」と「おくりびと」。
ひとりでカフェでぼんやりした。
部屋に帰って「グーグー」4巻一気読みした。
実家に帰って、また温泉に浸かった。
母の指導ですごく上手に水餃子を作れた(コツは生地を1000回以上練ること)。
姉の猫さんと思うぞんぶんあそんだ。
業を煮やして元夫に催促のメールした。珍しくすぐ返事が来た。
別れるって決心して本当によかったなあって思えた。
母宅の近所のコテコテの洋品屋さんでまた、金魚柄のガーゼてぬぐいを買った。
叔母さん手作りの梅干をもらった。
母から山ほど常備菜をもらった。
ひとり暮らしの部屋へ帰ってきた。
語学の試験を受ける決心をした。勉強を始めた。
エステに行って担当の20歳も年下のコに、「夏休みどうでしたぁ?カレシとかぁ、出来ましたぁ?」ってふつうに聞かれた(苦笑)。
乃南アサ「火のみち」を夢中で読んでる。
徹頭徹尾ずううっと延々と、ビール飲んでる。

夏休みが終わるなんて、いやだいやだいやだあ。
こんなにすてきな毎日なのに。
明日から一週間の夏休み。
ともだちと黒川温泉に行って、あちこちドライブして、気が向いたら動物園に行って、後半は実家に帰って親孝行して(?)、また温泉に入って、とりあえずどこにいてもたくさん美味しいモノを食べて飲む予定。

夏休み明けに健康診断が入ってしまったのは予定外だった…。
んー。今年のγ-gtpはどうかな?占いみたい。はは。
夕方、ぱらぱらと降りだした雨の中、日傘を雨傘代わりにしてうつむいて歩いていたら、前を歩いていた見知らぬおばさんが突然言った。
「ほら、虹、きれいねえ。」
ぱっと見上げたら、街路樹と電線の向こうに、大きな虹。
うわあ。久しぶりに見たな。
慌てて携帯出して、写真を撮った。
しばらくみとれた。
そして、慌てた。
わたし、おばさんにお礼を言ってない。
追いかけていって、
「虹出てるって、教えてくださってありがとうございました。」
って言ったら、おばさんはちょっとびっくりしたみたいで、でもすぐにぱーっと笑顔になってくれた。
嬉しい。嬉しい。今日はいい日。



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DNが新バージョンになったということで、季節はずれの写真など載せてみたのですが、タイトルのところ、色が被ってしまいました。うーん。そのうちのんびり直していきます。

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