明日この街を出る。
部屋中が段ボールとゴミ袋でいっぱい。
できるだけモノを減らしたいと思うのに、以前よりはずいぶんとモノへの執着は減ったと思うのに、それでもこんなにたくさんのモノを抱えているのだなあ、わたしは。

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結婚指輪を捨てに行く。
昨日とは大違いの青空の下、いつのまにか桜はほぼ満開だ。
川に捨てようと思う。
水にのまれてどこかに流れてゆけばいいと思う。
この3年間、毎日通勤に使った橋ではなく、ひとつ上流の橋へゆく。
馴染みの風景の記憶に染みをつけたくないから。
狭い橋から見下ろす川は、いつもの見慣れた、ゆったりした川じゃない。
きつく湾曲して、昨日の雨で濁っていて、水量が多くて、飛沫が上がっている。
指輪を捨てるのにはちょうどいい。
橋の真ん中辺りで、息を吸って、ぽけっとから指輪を出して、そのかたち、その色、ちいさなダイヤモンド、視界に入らないようにして、投げる。
ちいさなちいさな輪っかが、水に落ちる。音もなく。
投げた指がふるえて、一瞬だけ、ぎゅっと涙がこみ上げて、でも、飲み込む。
泣くもんか。
泣いてなんかいられないんだ。

橋を渡らずに引き返して、橋のたもとのたこやき屋さんで、たこやきを買う。
おセンチになんかなるもんか。
たこやきの袋をぶらさげて、でたらめな鼻歌をうたいながら帰る。
中学校の校庭の桜、道端でごろごろしている猫、テニスコートから聞こえる球の音、花蘇芳、お散歩の犬、豆腐工場のにおい、遠くのおうちのピアノのお稽古。
長閑な平日の午後だ。
わたしは忘れたいたくさんのことを抱えて歩いている。
忘れたふりをして歩いている。

段ボールでいっぱいの部屋に帰り、たこやきを食べてビールを飲んだ。

春雷

2009年3月22日 日常 コメント (3)
昨夜から降り始めた雨は、朝方とても激しくなって、雷も鳴った。
わたしは、雷が結構好きだ。
部屋の中にいれば、どきどきわくわくする。
窓に張り付いて、稲光を見つめる。
灰色や緑や黄色の混じった、ふしぎな色の空を見つめる。
音が激しくなってきたり、外にいたりすると、そんなこと言ってられない。
ちょっと怖くなる。
で、思う。
どんなに世の中が便利になっても、ヒトは、雷ひとつ止められやしないとこがいいんだよなあ。
こんなに便利なのに、なんでもあるみたいなのに、雷が鳴ったら、怖いって思うこと。
そういうの、大事だって思う。


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でもそれはさておき、引越し間際のわたしとしては、雨模様の天気は嫌だ。
部屋中に増殖してゆく段ボール箱が、外の湿気を吸い取ってゆくかんじ。
洗濯物も乾かないし、ベランダ掃除もできないし。
おちつかない。おちつかない。

はやく新しい場所にゆきたい。
新しい場所に少し馴染んだ頃に、雷が鳴るといいな。
どんなふうに感じるんだろうなあ。
あたらしい部屋の、あたらしい窓から見る雨。雷。
すべての、あたらしい経験。
あたらしくなってゆくわたし。
そんな楽しみを、この年になって手にすることができるなんて果報者じゃないかあ。
って、言い聞かせる。
前向きに、前向きに。
がんばれ。
この街での最後の仕事を終え、やっと箱詰め作業を始めた。
本棚や押入れに入っているときには感じないのに、段ボールにつめ始めると、モノは増殖するみたい。なんなの、この量。どう考えても、本棚の大きさより段ボールの総量の方が2倍くらいあるんですけど。なぜだ。

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昨日「乗り越えたみたい」なんて書いたばかりで、こんなことを書くのは恥ずかしいのだけれども、元夫の夢を見た。
ごくごくふつうに違和感なく会話してて、悲しさだの淋しさだのなんかなく目が覚めて、ごくごくふつうにさっきまでの話の続きをしようとして隣を見たら、誰もいなかった。わたしはひとりだった。ものすごく驚いた。
こういうのって、こたえる。

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引越しを機に、テレビを買おうと思っている。
今までPCでテレビを見ていたのだけれども、起動が遅いのがいらいらするし、そのうちPCをノートに買い換えようと思っているので。
新聞の折込チラシで、お買い得なものを見つけた。チラシには通販の電話番号やHPのアドレスも書いてあって、全国無料配送と書いてあって、その商品の横には番号が書いてあって、どう考えたってネットで注文できそうに思えるのに、HPに行ってみると、その商品が探せない。困ってしまって通販の電話番号にかけて、その商品の番号を伝えてみると
「その商品は店頭でしか買えません。」
という。
さっぱりわからない。

すぎてゆく。

2009年3月20日 日常
すぎてゆく。
毎日がつるつると過ぎてゆく。
とるにたらないとも言えるし、奇跡的なんだとも言える、つまりふつうの毎日。
このところきちんと記録していないので、忘れないうちにメモしておく。
ささやかな、ふつうな毎日のあれこれの記憶が、いつかまたつらい日々がやってきたときに、わたしを支える力になるんだから。


・銀行の担当者から電話があった。
 機構の承認が下りた由。あとは登記だけだ。
 くどくどと丁寧に謝られたが、無事に終わっちまえばもうどうでもいい。
 謝罪なんかいらない。
 ああ、終わった、終わった、せいせいした。
 わたしのこころはもう、前だけを見ている。

・連日の送別会で、たくさん飲み、たくさんしゃべる。
 このごろつくづく、年上の女性とのおしゃべりが楽しい。
 「50代は楽しいよーっ!」と昨日も一昨日も言われた。
 そう言った二人のお姉さま(笑)は、どちらも本当にきらきら楽しそう。
 二人とも、愛ある暮らしをしているからなあ。
 わたしもうかうかしてはいられない。
 愛を手にしなくては!!

・某送別会で離婚の話題になった。
 「結構きつかったけど、わたし、離婚してよかったなーって思う。」
 って言った。本当にそう感じてる。
 気づかないうちに、意識しないうちに、なにか乗り越えちゃったみたいだ。

・空いた時間には、飽きることなく家具や雑貨のカタログを眺めている。
 この際だから、あれこれ買いまくるつもり。
 部屋の雰囲気を一新するつもり。
 それで財布がすっからかんになったら、嫌でも仕事モードになるでしょう。
 
・出ていく社宅の部屋のエアコンを、後任者に置いていくことになった。
 初めて業者に頼んでクリーニングしてもらった。
 プロの仕事を見ているのって、面白い。
 作業工程も面白いし、毎日やっているんだなあと感じる滑らかな動きがいい。
 ねじまわしを作業服のお尻のぽけっとに、ひょいと差し込んだりするのもいい。

・引越しに向けて、いろいろとモノを処分している。
 本を売りに行ったり、服を捨てたり。
 結婚指輪は、まだアクセサリー入れの中にある。
 乗り越えたとはいえ、これはさすがにぽんとゴミ袋に入れられない。
 どこに、どう捨てたものか。
 捨てた場所や、その瞬間のきもち、その後どのくらい覚えているんだろう。
 それともすぐに忘れてしまうのかなあ。
 愛は上書きされるものなのかなあ。
 いつ、どこに、どう捨てようかなあ。 
さくらさく
毎日飲んでよっぱらっている。
毎日飲むから、毎日あるいて仕事に行く。
あるくから見える春のあれこれ。

もうすぐさよならする、この街のあれこれ。
花たち
今週はずうっと飲み会の予定が入っている。
同僚や、ともだちや、語学レッスンの仲間のみなさんが送別会を企画してくれるので。そのきもちが嬉しくて、とても断るなんてできないので。

昨夜は2次会で上司の行きつけのバーに行ったら、ママさんが花束のプレゼントをしてくれた。
部屋に飾っていると、ふいに、ふわんとあまいにおいがする。
嬉しい。嬉しい。
桜も咲き始めた。
駐車場の隅っこに、すみれも咲いている。
れんぎょうも、ゆきやなぎも、一気にひらいたみたい。
賑やかな色彩いっぱいで、毎日どんどん春になってゆく。

嬉しい。

さて。飲み会に行ってまいります。
毎日、毎日、あたらしい暮らしの準備に追われている。
(この街での仕事にも追われているけれど…)

今の部屋より、ほんの少しだけ広くなる、新しい部屋。
角部屋で窓がふたつあるから、カーテンを買い換えなくちゃ。
カーテンって面積が広いから重要だものね。
通販のカタログだの、ネットだの、お手軽なインテリアショップだので探す。
なんだか可笑しい。
元夫と暮らした、あのマンションのカーテン、何十万円かけたっけ。
そーんなもの、もういらないなあ。
ひとり暮らしのいいところは、自分の好みだけで全て決められることだ。
おばさんになったわたしだけれど、ちょっとキュートなお部屋にしちゃおうかな。
ラグの色はどうしよう。
一人用のちいさなソファを窓辺に置きたいな。
お風呂にグリーンを置きたいな。
でもわたし、植物育てるの下手っぴなんだ。
でもでも、今度の部屋はベランダも広くなるしな。
プチトマトとか育ててみたいな。


夫と暮らした家を出て、この水の美味しい街へ来た時には、いつか戻ると、戻れると思っていたけれど、ほんの少しの仮住まいだと思っていたけれど、わたしには、もう戻る場所なんかない。
できるだけ楽しく、わたしらしく、新しい暮らしを楽しめるように、準備に追われているのだ。
しっぽをぱたぱた振りながらね。
とっても、たのしい。
新しい街の、新しい住処は、自分でも驚くくらいあっさりと決まった。
たくさんの物件をネットで探し、3軒の不動産業者を予約していたのに、最初の業者に連れて行ってもらった、ふたつめに見た物件に即決。(一応その後、ひとつだけ見たけれど)
決めたのは、ネットで見ていたときにもいちばん気になっていた部屋だった。
もちろん図面通りの間取りだけど、図面じゃわからないもの、床の色や、日当たりや、窓からの景色や、音や、それら全部をひっくるめた雰囲気っていうもの。これが想像以上にしっくりきたのだ。
なんというか、予想外の変り種物件でもあったのだけど(笑)、うん、こういうのもいいなって思った。

新しい暮らし、楽しみになってきた。
物件情報と地図をかわりばんこに見る。
飽きずに一日中見ている。
だんだん、まだ行ったこともない街の地図が頭に入る。
ストリートビューも見るから、街の雰囲気も感じている。
都会すぎないところがいい。
川と海がある。古い神社がある。
明日の午後には、頭の中の地図の街を実際に歩き回っているのだ。
いい部屋が見つかるといいな。
楽しみ。

とはいえ、新しい職場には不安がいっぱい。
この数日、毎晩夜中に目が覚めてしまう。
あんなハードな部署でやっていかれるんだろうかって考えて、緊張して、1時間くらい眠れなくなる。まあ、しばらくしたらまた眠っちゃうんだから、きっと大丈夫でしょう(笑)。考えすぎないことだ。やっていかなくちゃ、他にどうしようもないんだし。がんばれ、わたし。変に気負わずに、謙虚に、ひとつひとつ、新しいことを学んでいけば、いつかはちゃんとできるようになる。はず。がんばれ。
今日はお休み。
一日中ネットで新居の物件探し。
初めのうちは、どれもすてきに思えて迷う。
じっくり考えていくうちに、どれも気に入らなくなって迷う。

どうしよう…。
もちろん実際に見てみなくちゃ決められないけれど、たった2日で決められるのかな。決めていいのかな。仮の棲家ではあるけれど、少なくとも2年くらいは毎日そこで過ごすんだから。
うーん。
よくもまあ、あの時、一生を過ごす(つもりだった)数千万のマンションをぽんと決められたもんだなぁ。まさかこんなことになるとは思わなかったなぁ。

ああ。
あとたった20日後には、まだ見ぬ新居にいるだなんて、信じられない。

あの街この街

2009年3月4日 日常
出張で、元夫の住む、あの街へ行ってきた。
ふたりで暮らしたマンションから徒歩15分のところにある銀行へ行った。
受付で名前を告げて担当(ダメダメ行員に代わって、最近電話でやり取りしていた行員)へ連絡を取ってもらうと、広々とした応接室へ案内された。
おねーさんがお茶まで持ってきた。
はー。なるほどね。本っ当に銀行側のミスだったんだな。
わたしの住む街の支店でやった、今までのやり取りは、いつも窓口だったもん。
応接室にやってきた担当が差し出した名刺の肩書きは、支店長代理。
慇懃無礼っていうかなんというか、ま、ご丁寧なお詫びの言葉を言われる。
ダメダメ行員はというと、なんと今日はお休みだという。
ふーーーん。さては逃げたな。心底ダメダメだな。

淡々と署名し、実印を押印し、来年の確定申告に必要な書類を依頼し、お茶を飲み、そのまま帰ってもよかったんだけど、なんとなく聞いてみる。
「こんなことになって、主人が強く文句言ったでしょう?大きな声なんか出しませんでした?」
支店長代理氏は「いえ、そんな…」と言ってたけど、夫に文句言われて担当代わったんだろうなーと思う。
で、はたと気づく。
さらっと口から出てきたけれど、もう、「主人」じゃなかった。しまった。
ああ、あれもこれも、なにもかも、疲れる。

----------------------------

電車に乗るなり死んだように眠って、一瞬でこの街に帰ってきた。
ネットで、月末から住む街の賃貸物件を探す。
勤務先と都心の真ん中あたりにある、これまで縁もゆかりもなかった街。
そこでいったいどんな暮らしが始まるんだろう。


また雨

2009年3月3日 日常
先月に引き続き、また、元夫の住む街へ出張に行く。
ついでに銀行に行って、またまた実印押したりの手続きをこなしてくる。
今日もまた雨。
今はなんだかこころが弱っているので、すごく行きたくない。

ひとりで凛として生きるのは難しい。
だれかによりかかりたくなる。
だれでもいいから、なんて思ってしまう。
こんなんじゃだめだ。
今日も虚勢を張って、胸を張って、さて、出かけよう。
行ってきます。

あーあ。
せめてお天気だったら、もう少しカラ元気出せるのに…。

いらいら

2009年3月2日 日常
うまく言葉にできない、いらいらが、つのる。

たくさんの、いらいらの種。

記録しておこうかと思うけれど、どうにも言葉にしたくない。

そんなときもあるさ。

ああ、いらいら。

早く、早く、新しい街で、新しい暮らしを、始めたい。

パラダイスなんかないけどさ、どこにだって敵はいるけどさ。

そんなこと知ってるけれどさ。

もう、ここを出たい。

慌しい日々

2009年2月27日 日常
今日はお休み日なのだが、あちこち駆け回る。
銀行からまた依頼があった印鑑証明を取りに行くだとか、来週の出張のチケットを取りに行くだとか、ジムの退会手続きに行くだとか。
家にいても、引越し業者数件に見積もりを頼んだり、webで新しい街の住まいを探したり(社宅が満員で入れなかった…。家賃の差が大きすぎるのでかなりのショック…。想定外だったなあ。)、あれこれ雑事に追われる。

夕方、もう一度銀行の新しい担当者に電話して探りを入れる。
「公式見解じゃなくていいですから、個人的にちょっと答えてくれませんか?今さら公庫が債務引受を拒否したりするのかしら、どうなんでしょう?」
って。
さすがにダメダメな若造とは違う大人の受け答えで、少しだけ安心する。
新しい担当の大人行員が、とりあえず非を認める発言をしたということは、とんでもないことにはならないかな。
あああ。こんなことばかり考えているの、とってもつまらない。
早く何もかも終われー!!(終わったはずだったのにー…。
もう何もかも終わったと思っていたのに、銀行から電話が入った。
いつものダメダメの若造じゃなくて、ちょっと落ち着いた感じの行員が口にした言葉に、絶句。
全ての債務を夫が引き受けたと思ったからこそ、所有権の移転登記をしたのに、今さら、実はまだ手続きをしていない債務があるっていう。どうして?どういうこと?いくらなんでもひどすぎる。一体どうしてそんなことになったのか問い詰めると、記録の検索ミスだと言う。
はあああ?!なんですかそれー。
まさかそんなことがあるとは思わないから、きちんと債務の全てが夫に移ったと言うから、所有権渡したのに。
信じられない。というかあまりにも後から後からミスが出てきすぎ。
あまりにも、あまりにも、ひどすぎ。
「急いで手続きします」と銀行員は言うけれど、もしも、もしも、残った部分の債務について、夫への引受けを認めないって公庫が言ったらどうなるのー?
不安で不安でたまらない。もしもそんなことになったら、銀行を訴えなくちゃだよなあ…。ああ、めんどくさい。いい加減にして。
今日、転勤の発表があった。
この春から遠い街へ引っ越すことになる。
この3年間ひとりで暮らした、水と野菜が美味しくて、長閑で綺麗な街とはさよならだ。
さみしいな。
この街での3年間は、初めての連続だった。
一人暮らしのあれこれも、仕事も。
でもまた始めるのだ、新しい、初めてのあれこれ。
こんな年齢になっても、始めちゃうのだ。
がんばれ、わたしー!
(酔っているので、なんともぐだぐだな文章だ…)

ところてん式

2009年2月24日 日常
何かに押し出されるようなかんじで、日々がつるつると過ぎてゆく。
わたしはそれに抵抗する術を持たない。
つるんと流されて、ぐったりして、ぼんやりしたりして。
自分の力がないみたい。
ぐにゃぐにゃのただのかたまりみたい。
心の隅っこでは、ちりちりと焦燥感がくすぶっているのだけど。
どうしたら力、出るんだろう?

雨と魚

2009年2月22日 日常
一日中雨だけれど、久しぶりにジムに行ったので洗濯をしないわけにいかない。
部屋干ししてエアコンつけて、それだけでもじめじめなのに、ついカレーなんて煮込み始めちゃって(なんだか無性に食べたくなったので)、わたしんち、なんだか南国みたいな温度と湿気だ(笑)。

で、美味しくビールを飲みながらフィッシュマンズを聴いている。
で、窓から雨を眺めている。
雨に濡れている紅梅を眺めている。
雨に濡れている坂道を眺めている。
今日もわたしは生きているんだなーって思う。
ふとした瞬間に発作みたいに淋しさが襲ってくるけれど、でも、生きていることがなんだかものすごく嬉しい。
雨も梅も坂道もカレーも音楽もビールも何もかも、うろうろと迷いながら生きてゆくわたしを支えてくれる愛おしいものたちだ。
明日もささやかな、いい日でありますように。
考えなしに言葉を使って誰かを傷つけたりしませんように。(←よくやらかしちゃう)
静かに、穏やかに、ささやかに、暮らしていけますように。
その先のいつの日か、少しずつでも、凛々しくつよくなれますように。

情けない週末

2009年2月20日 日常
普段は飲まないような、あまいお酒を飲んでいる。
家で、ひとりでね(それはいつものことだけど)
だけど。
今日は、ちょっと、きついみたい。
ごまかしがきかないみたいな、まっすぐな、さみしさ。


1ヶ月経った。

2009年2月19日 日常
離婚届を出してから、ちょうど1ヶ月が経った。
数日前には司法書士から、マンションの登記完了届が送られてきた。
これでもう全て終わりなんだー!って思っていたら、また例の銀行の若造から電話があり、抵当権の手続きのために、またわたしの住民票が必要だという。
…ああもう!いいかげんにしてよね!どうして一度に言わないんだ!
わたしの仕事が、時々外回りがある仕事だからいいようなものの、完全に内勤のデスクワークだったら、そうそう何度も住民票だの印鑑証明だの取るために、仕事抜けられないっての。はあ…。
けれども拒否することができるわけもないので、うんざりしながら市役所へ行き、住民票を取った。また銀行の若造から電話。「速達で送って下さい。」と。
…ああもう!だからさ、一度に言いなさいよ!仕事中なんだよ、わたし!

-----------------

そんなこんなの、ささいな(と、もう言える)ことは、まだ残っているけれど、今日のこころは重くはない。湿ってもいない。淡々と過ごしている。
母に電話をして、
「心配してたんでしょ。でも大丈夫。元気だよー。」
と伝える。
「声が元気になったね。心配してたよ。でも元気でよかった。よかった。」
と、母の声の方が湿っている。

『今日はまあまあ元気なの。でも日々うろうろと浮き沈みしてるんだよ。』
っていうことは、言わなかった(笑)

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わたしの結婚指輪は未だにアクセサリー入れの中にある。
もちろん手に取ることもしないし、なるべく視界に入らないようにしてる。
そろそろ処分しなくちゃね。
わたしのお気に入りの川べりの桜が咲いたら、あの川に投げ込んで、この街を出て行こうかなあ。

はやく春が来るといい。とも思う。
木々と水が美しいこの街と別れるのが惜しい。とも思う。
わたしごときがどう思おうと、時の流れは止められないけれど。

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