昨日から3連休なので、一応年末の大掃除などしてみる。
心底したくないけれど。
わたしは掃除が苦手で、だいきらいなのだ。
かといって汚くても平気ってわけではない。
埃とか水あかとかには気づいてて、すっごく嫌だなあって思ってるけど、逃避してしまうのだ。
「いや、だってわたし今、人生の一大事で、埃どころじゃないし。」とか。
「つらくさみしい日々の中で、今日はやっとゆっくりできるんだもん、そんな、掃除なんかするよりも、こころあたたまることをしたいのよ。」とか。
いっぱい言い訳して逃げてきたけれども、そうしていても勿論シンクの水あかは落ちないのである。というかひどくなっていく。あーあ。
仕方なく朝から大掃除をした。
でも、今さら磨いても、ちっとも落ちない。
ちっともきれいになった気がしない。
ああ、嫌だなあ。わたしにしあわせな新年は来るのかなあ。
そして、せっかく換気扇の掃除をしたのに、今夜のメニューが豚バラキムチ炒めっていうのは間違ってるんじゃないかなあ…。でも食べたいし…。
なんだかすっかり嫌になって、夕暮れてゆく空を見ながらビールを飲む。





---------------------


結局、先日の彼とは時々メールのやりとりをしている。
こういうのよくないなあとわかってはいるけれど。
見てもらえること、関心をもたれること、求められることが、嬉しいとまた感じるようになるなんてね。何年もひとりでいて、初めはつらくて怖くて、でもだんだん、ひとりは淋しいけど気楽なんだなって思えるようになった。そして、誰かに見られることや、関心をもたれることが嫌になった。このままずうっとひとりでいるのかもねって思っていた。
それなのに。
何が今までと違うのかな。
わたしのこころに、ひとを受け入れる余裕が出てきたのかな。
がんかもしれないって、怖くて不安になっていた時期に会ったからかな。
それともあの子(と言ってしまう年齢だし)に、何か特別なところがあるのかな。
うーん。とにかく自分のこころを冷静に観察していこうと思ってる。
…かわいくないなあ、わたし。
病院へ検査結果を聞きに行った。
「悪いものではなかったですよ。よかったですねえ。」
って、診察室に入るなり先生が言ってくださった。
わたしまだ、椅子に座ってもいないのに。
ほっとして嬉しくて、先生と顔を見合わせて、ふふふーって笑ってしまう。
よかった。よかった。わたし、もっともっと生きたいもの。
うつくしいものをたくさん見たい。美味しいものをたくさん食べたい。
いいにおいをかぎたい。あたたかなものに触れたい。素敵な音楽を聴きたい。
風に吹かれたい。ひなたぼっこがしたい。月夜の散歩がしたい。

というわけで今は、お気に入りの音楽をいつもよりもちょっと大きめの音で聴きながら、ひとりで祝杯をあげているところ。おいしい。

今日は病院の他にも市役所だの行政書士事務所だのに行って、現実的なあれこれをこなして、うんざりしてきた(離婚届の用紙を下さい、と言ったら市役所の職員が、新人の葬儀屋みたいな、とってつけたような厳粛っぽい表情をしたのに鼻白んだりとかね。初対面のあたしの離婚に、あんたが何か心痛めてるとでもいうのかよ?ばーか!なんて。)のだけれども、まあいいや。
とりあえず今夜は、美味しい、良いお酒を飲むのだ。
そしてたぶん、うんとうんと長生きして、偏屈ないじわるばあさんになるんだ、わたし(笑)。


-----------------------------

リンクしてくださっている皆さま。
時々、読んでくださっている皆さま。
温かいメッセージを書き込んでくださった皆さま。
ご心配をおかけしました。無事でした。
わたしは今こうしてひとりぼっちでいるけれど、わたしのささやかな言葉を読んだり、気にかけてくださったりする方が、どこか遠くの知らない街にいるんだなあっていうことが、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

悪いお酒。

2008年12月24日 日常
夫から約2ヶ月ぶりにメールが来る。
事務的なこと。内容はもう銀行の担当者から、先週末に聞いていたこと。
つまりあのひとは、週末に聞いた内容をわたしにメールするまでに5日もかかってるっていうこと。まったくもう。1月末までに全てを片付けなくちゃいけないのに。年末年始の休みも入るっていうのに。なんてぐずぐずしてるの。いらいら。

帰宅してビールを飲みながら、そんな話を電話で姉にしていたら、義兄が後ろでふざけて「そんなのんびりしたところが好きだっって言ってたときもあったじゃないか?」みたいなことを言うのが聞こえた。自分でもびっくりするくらい感情がたかぶって、涙がばーーーーっとあふれでた。そうだよ。好きだったよ。だけど。だから?なによ?なんで今そんなこと言うのよ?
もちろん、義兄に悪気があるわけじゃない。ただ、ヒトゴトなだけ。少し前のわたしと同じなだけ。ちょっと茶化して元気づけようとしただけ。わかってる。今まで、わたしもきっとどこかでこんなふうに悪気なく誰かを傷つけてきたんだろうなって思う。
だけど。
電話を切ってだらだら泣きながら、ぐぐぐーっとビールを一気飲み。
こんなのきらい。こんなのいやだ。
はやく落ち着いて、心静かに穏やかに、美味しいお酒が飲みたい。

あのひとのことを、好きだったことを、思い出したのが、いや。

今度会おうよ。

2008年12月23日 日常
年賀状を書く。
実を言うと、もう何年も不義理をして、全然出していなかったのである。
若い頃のわたしはなかなか律儀で筆まめで、きっちり元旦に届くように準備して出していたものだったけど、まあいろいろあって(そのあたりのアレコレを思い出していたら疲弊してきたので書きませんが)、電池が切れるようになーんにもできなくなったのだ。
年賀状って、出さなくなると、来なくなる。
それはそれでとても淋しかったりする。
なので、おひとりさまになることを機会に、昔のともだちに年賀状を出すことにした。何年も前の年賀状やアドレス帳、出てきた家に置きっぱなしなので住所がわからない。ふだんの連絡は途絶えていても、メアドは携帯に入っているから、思いきってメールして、簡単に近況も伝えつつ住所を聞く。たいした数じゃない。そんなに友達が多いほうじゃないもの。
住所と一緒に、「今度会おうよ」「今度飲もうよ」って書かれた返信が届く。
うん。ありがと。
中にはわたしの新しい住所を聞くのと同時に「苗字、どっちで出したらいい?」なんてメールも来る(笑)。
元旦を待つまでもなく旧交を温めあっちゃってるじゃなーい、わたしたち。
16歳から一緒に過ごした、18歳から一緒に過ごした、30過ぎて一緒に某バンドの追っかけやった(!)、大事な友達をわたしはこの数年のごたごたの中で、ないがしろにしてしまっていた。
でも、何年ぶりだって、すぐにやりなおせるのがともだちなんだねえ。
昔の男だったら、こうはいかないよねえ(笑)
来年はたくさん、女友達と飲もうかな。
みんなの子供たちもおおきくなったことだしね。

--------------------------

ところで。
アレコレと、ともだちにメールをしていたら、先日忘年会で知り合った彼のメアドが、ともだちフォルダに入ってるのを発見してしまった。二次会で電話番号を交換したとき、わたしは酔っ払ってたので彼に携帯を渡して「登録しといてー」って言ったのだ。(←危険ですよね・笑)
で、「会社関係」のフォルダに電話番号だけが入っていたので、「ふーん。アドレスはなしか。まあ、既婚者だからそのほうがいいよねえ。」って思ってたのだけども。その後何度か電話かかってきたときにも、何も言わなかったし。
うーん。可愛いことしやがるなあ。

指輪

2008年12月23日 日常
結婚指輪をしなくなったのは、今年の3月だった。
はじめのうちは左手が妙にすうすうして、軽いような物足りないような忘れ物をしたような気が毎日していた。人前でなんとなく左手を隠しがちだった。
指輪がないことにだんだん慣れてきた秋、自分で指輪を買った。ピンクの小さな石のついた安物の指輪。ひとさしゆびに嵌めた。ひとりぐらしのお守りみたいに思って、嵌めた。

冬になって手がかさつくので、会社についてから、指輪を外してハンドクリームを塗る。新聞チェックをしながら、たっぷり塗ってマッサージする。そして新聞をたたみ指輪を嵌めて、ん?と思う。
なんかへん。なにがへん?なんだろう?
無意識のうちに、わたしは指輪をくすりゆびに嵌めているのだった。
最初は、深く深くため息が出た。どうして?くやしい。ちきしょう。
2度目にも、ため息が出た。どうして?また?くやしい。わたしの無意識のバカ。
流石に3度目には笑ってしまった。ああ、またか。仕方ないよなあ。
14年間、毎日毎日このゆびに嵌めていたんだもの。
去年の冬も、一昨年の冬も、こうして指輪を外してハンドクリームを塗り、また嵌める、という動きをほとんど無意識で毎日していたんだもんなあ。
少し笑って、やっぱりため息ついて、ひとさしゆびに指輪を戻す。

さて。アクセサリー入れに放り込んだままの結婚指輪、これからどう処分したらいいんだろう。バカヤロー!なんて叫んで、海に投げ捨てたりすべきなのかしらねえ(笑)。

雨の日・うたたね

2008年12月21日 日常
昨日の天気予報で、今日は一日中雨だというので、家から出ないことに決めてた。
朝起きてカーテンを開けて、かなり激しく降っている雨をお布団の中から眺める。ずっとずっと眺める。動きたくないから、誰にも会いたくないから、雨でよかった。日曜日でよかった。そう思って目をまた閉じる。うとうとしたまま一日が過ぎる。
誰かに会いたい/会いたくない/話をしたい/したくない/抱きしめたい/抱きしめられたい/ねむりたい/ねむりたい/ねむりたい/ひとりでいたい/ひとりでいたくない/
一瞬ごとに変わる、うろうろする気持ちと、内出血で醜く変色した胸を抱いて、うとうとしたまま、一日を過ごす。
雨でよかった。

ラストスパート

2008年12月20日 日常
共有名義で買ったマンションの債務を夫に引き継ぐという申請を、住公が承認したと、銀行から連絡があった。来月末までに名義の変更を済ませ、離婚後の戸籍を提出してくださいと言われる。印鑑証明を取りに行かなくちゃ。早く協議書を作らなくちゃ。債務引受関係の書類に双方が署名押印するのにも、夫の住む街の銀行から、私の住む街の支店へ郵送してもらわなくちゃいけないので、時間がかかるのだ。慌しいのに、年末年始が入るので、さっさと動けない。いらいら。
離婚届の署名も、行政書士を通して郵送でやってもらおう。
最後にもう一度会っておくべきかな、と思っていたけれど、もういいや。
顔を見て、また感情が波立つのが嫌だから。
どんな感情が湧きおころうと、もう終わりであることは、ゆるぎないんだから。
がんばれわたし。もうすぐ本当に、名実共にひとりになる。


腹を立てる。

2008年12月19日 日常
簡単に動揺した自分に。
ちょっと浮っついた気持ちになってたことに。
そして振り回された、と感じたことに。
腹を立てたのに、なんでもないことのように「平気」って言ってしまった自分に。
今度会ったらちゃんと言えるかな。
わたし、実は腹が立ちましたって。
言わなきゃな。
我慢ばっかりして、いらいらをひっそりためこむ、以前のわたしに戻りたくない。
負の感情表現、苦手だけど、わたしは変わるんだから。

ふつうになりたい

2008年12月18日 日常
怪我じゃないんだし、普通に出勤して普通に仕事する。
でも、ちょっとした拍子に昨日の針の傷が痛む。
からだの向きを変えたときとか、何かを持ち上げた拍子にだとか。
お風呂も腰までの半身浴で落ち着かないし、お酒もなんだか美味しくないし。
ふつうの生活を、ふつうにしたい。
こんな3mmくらいの傷で、簡単にふつうができなくなるものなんだなあ。

なまみ

2008年12月17日 日常 コメント (2)
大学病院で検査。ぐったりと疲れた。
自分のからだから出てきた血や肉(針を刺して取り出した欠片を見てしまった…)。この上なく自分のはずなのに、リアルに生々しく目の前にあるのに、自分の一部だって気がしない。普段こころのことばかり考えているからなあ。でもわたしって、ちゃんと生身の生き物だったんだなあ。なんだかちょっと不思議。
組織検査の結果がわかるのは月末だけれど、MRIではがんらしきものは見当たらないと言われたので、たぶん大丈夫。きっと大丈夫。それなのに、どうして今夜はこんなに淋しいのかな。痛くて怖い思いをして、疲れてひとりで帰ってきて、ひとりでごはん食べて、誰にも話せなくて、ひとりで、ひとりで、ひとりだからだなあ、きっと。
久しぶりに、ちょっとだけ泣いた。
深く深く深く眠りたい。

赤点

2008年12月16日 日常
ためいき。
長年仕事してきて、ここまできっぱりダメ出しされたのは久しぶりだ。
うーーーん。今年転勤してきた部長の細かさに、次々に撃沈していく同僚さんを傍目には見ていたが、とうとうわたしも撃沈。そこまで細かくつきつめる意味はあるのかなと思ったり、慣れで手抜きした部分もあるかもなと反省したり。
それにしても、びっしり赤の入った報告書が返ってきたときには、くらくらした。
うーん、これって赤点ってかんじだよねえ。追試か…。

---------------------

明日は大学病院で再検査。
こちらは合格でありますように。

こんな休日。

2008年12月14日 日常
今朝は重要な任務を遂行した。
デパ地下の期間限定・個数限定のスイーツ2種を、明日の会社のおやつに買うこと!
先週末のお昼休み、休憩室で新聞の折り込み広告見ながら、女子一同できゃあきゃあ言っているところに上司が通りかかったので、すかさず「食べたいですー。食べたいんですー。」と、ピヨピヨ訴えて金子をせしめ、現地調達に行く特命はわたしが受けたのだった。失敗はゆるされないので、開店5分前にはデパート入り口でおばさま方に混じって準備万端。開店の鐘の音と共に、おばさま方はかなりの勢いで散る。わたしも脇目も振らずに地下へ。無事調達。任務完了。結構あっけない。
さっさと車を出し、スーパーで食料品の買い物までして帰っても、まだ午前中。ああ、なんて便利なんだろう、この街。たぶんもうあと3ヶ月ちょっとしかいられないんだなあ。浮き草暮らしだなあ。

おひるごはんは、浅蜊のトマトソースパスタ。にんにく入れすぎてちょっと失敗。

午後はジムに出かけて2時間運動する。ものすごくそれが必要だと、からだが言ってる気がしたので。わたしはそもそも運動が苦手なのだけれど、がんばってからだの欲求に応えてあげる。これまで放っておきすぎたからねえ。
黙々とプールを歩きながら、ああ、泳いでみたいなあと思った。わたし、泳げないんだけど。泳げないのは息つぎが出来ないからで、息つぎが出来ないのは、口の中に得体の知れない水が入るのが嫌だから。でもでもでも。泳いでみたい。
今日のプールはなぜだかがら空きだったから、思いきってビート板(笑)を手にして、「あるく」レーンから「初心者練習用」レーンへと、越境してみた。どきどきしながら、床を蹴ってみた。ビート板につかまって、ばたあしゆらゆら。いつも「あるく」レーンの隣で、ばしゃばしゃに水を跳ねるひとがきらいだから、なるべく水の中でゆらゆらと漕ぐ。のろのろだけど水に浮いて進むのがうれしくて、往復。50mばたあししたら、倒れそうなくらい息が上がってしまった。まだまだこれから。隣のレーンでは、どんなに若く見積もっても70歳のおばあさんが泳いでいるのだもの。きっともっとつよくなれる、わたしも。

家に帰り、洗濯をし、ビールに手を出したいところをぐっと堪えて、語学の勉強をする。日暮れてから、ようやくこころおきなくビールを手にし、借りてきたDVDを見て涙する。これからばんごはんを作る予定。
ひとりぐらしのわたしの、定番の(いつもよりもちょっとつめこみすぎだけれど)休日。今日もまたデパートの店員さんや、ジムのインストラクターさんと、2~3言、会話をしただけ。相変わらずさみしいなあと苦笑する。
だれかいませんかー、と胸の中で呟く。
日曜日の真昼間、わたしと手をつないであるきませんかー。
一緒に動物園に行ってホッキョクグマを見ませんかー。
カフェの窓から散っていく銀杏を眺めながらお茶を飲みませんかー。

水曜日には、胸に針を刺しての、再検査。
来週末はどんなきもちで過ごしているんだろうなあ。

ふったりやんだり

2008年12月13日 日常
ふったりやんだり
女友達とふたりでドライブ。
いつもはわたしの車を出しても、運転好きの彼女にお任せしてしまうのだが、今日の目的地はちょっと遠いので、わたしも半分は運転することにした。
出発するなり雨が降りはじめたけれど、雨のドライブも結構好き。
ipodにお気に入りの曲をつめこんでシャッフルしながら、どんよりした海沿いの道を走りながら、たくさんおしゃべりをした。宗教からセックスまで(笑)。おんなのこ(?)同士のお喋りの楽しさは、女子高生時代とたいして変わらないのだ。
少し前に別れた、彼女の元恋人さんは18歳年下。年齢で女を選ばない若者がいるのは心強いわーって笑いあう。わたしも先日の彼の話をしたり、この先の話をしたり。話しながら自分のこころを確認し、確信し、宣言する。また恋愛するぞ!って。
交代で運転して行った先は、ひなびた海辺の町のふるいちいさな教会ふたつ。素朴な可愛らしいイルミネーションの写真を撮っていたら、地元のおばさんが話しかけてきた。
「ねえ?きれいでしょう?いっぱい写真撮りなさいね。ここと、ここは今日から点いたの。あら?なんであの壁のところ、点いてないかな。あ、ねえねえ神父さん!神父さん!あそこ消えてるよう。どしたの?」
たまたま通りかかった神父さんは、にこやかに
「ほんとですねえ。明日の昼、見ておきましょう。」
なんて言って笑っていらした。ほのぼの。行ってよかった。


-------------------------

昨夜、忘年会帰りだという先日の彼から電話があった。
今週オフィスで会ったとき、すごく緊張したんだとか、先週ふたりであるいた道を地図で確認してみたらかなりの距離だったとか言うのは可愛かったけれど、「今から会いたいなー」は、やんわり断る。
で、あーつまんないなあ、わたしって。と思いながら、ひとりで寝た。

月見酒

2008年12月12日 日常
ちょっと責任ある、気の張る仕事をした一日。
ぐったりと疲れるし、何度やっても完璧な出来とは程遠くて、落ち込んだりもするけれど、帰り道に十四夜の月に向かって車を走らせていると、じわじわと充実感がわきあがってきた。
若い頃は仕事なんか大嫌いで、お金のために時間を売ってるんだと思っていた。だから結婚したら、さっさと仕事を辞めたのだ。そしてすぐに後悔した。他人(夫だけれど)が働いて得たお金で遊んでも、ちっともたのしくなかった。
そんなことを思い出しながら、大好きなビールと食材を買って帰り、月見酒。
はーーーー。美味しい。とりあえず今日のところは、わたしはしあわせだ。

観察する

2008年12月11日 日常
じわじわと感情が収束して冷めてゆく感じとか、なのに突然たちのぼってフラッシュバックするだとか、いきなり20数年前の夫が夢に出てきて夜中に目が覚めるだとか(←迷惑)、わたしのこころと脳味噌がやらかしてくれるあれこれを、とりあえず観察している。
のりきれそうならば、なんでも面白がっておけ。と、わたしはわたしに命令する。おおざっぱでおおげさなところが、よきにつけ悪しきにつけ、わたしらしいところ。ゆるーく受け入れていく。明日はどんな感情が生まれてくるのでしょう。面白がってみる。観察してみる。

弱きもの

2008年12月10日 日常
やれやれ。
なんだかひしひしと淋しさがつのる。
せっかく禁煙してたのに、ついつい煙草吸っちゃって台無し、みたいな、というとちょっと違うか。別にやめたくてやめていたわけじゃないからねえ、人肌。
ずいぶんがんばって、一人でしっかりあるいていたつもりだったのに、あたたかいものに触れてしまったら、また一人がちょっとつらくなってしまったみたい。
語学レッスンまでの時間つぶしに、街をぶらつきながら、胸がしんしんと冷える。くやしいから言いたくないけど、今とっても淋しいわー、わたし。ほんの10日前には、このイルミネーションの中を、一人で胸を張ってあるいたんだのに。今日はまた手をつないであるきたいなあと思ってしまう。

昼間、先日の彼がオフィスに来たので顔を合わせた。普通の笑顔で挨拶したつもり。でもきっと何かしらの感情が顔に出てたことでしょう。向こうもそうだったから。そして「で、結局どう思ってるんだろう?」って考えたことでしょう。わたしがそうだったから。
わからないまま終わっても別にかまわないけれど。


----------------------------


前回の日記には、恋の定義についての話を書いた。そこまではなんとかわかるんだ、わたし。でも愛のなんたるかがわからない。だからこういう結果(離婚)になったのだろうなあ、ということだけがわかっていて。
そんなわたしなんだけれど、なるほどねえ!と、しっくりくる愛の定義についての文章を見つけたので、メモ帳に書き写して時々読み返している。


「結局、愛というのは、ある個人と個人との間に展開される『絶えざるパフォーマンスの所産』の謂なのであって、どちらかが何かの働きかけをし、相手がそれに応えようとする限り、そのときそのときで愛は成立しているのだし、その意欲がある限り愛は続いているのです。」(姜尚中・「悩む力」)


何度読んでも納得だわー。
どうしてわたしたちの結婚生活が壊れたのかが、よくわかる(笑)

--------------------------

なんだかとてもとっちらかった日記になってしまったけれど、つまり今日のわたしは淋しくてつまんなくて、ひとりだー!ってことをかみしめているのです。
弱きものよ、わたしの名は女、です。
くやしい。

みんな夢の中

2008年12月8日 日常
どんよりした気分で起きる。
週末のできごとがまだちょっと尾を引いている。
手をつないでの夜の散歩も抱擁もこのうえなく好きだけれど、先様の平穏な暮らしと、お互いの仕事のためには、ややこしいことにならないのがいちばん。
そう決めて、あーあ、つまんないなーと思う。
で、ふっと浮かんできたのが「みんな夢の中」っていう昔の歌だった。
どうせ夢だものー♪と、こころのなかで歌う。

恋の定義って何?って話を昔、友達としたことがあった。言葉の選び方は違えど結局つまり「個人的に・ふたりっきりで・なにかしらの関わりをもちたい」ってことでしょって結論になり「だから恋は同時進行でもいくらでもあるんだよ。相手は芸能人でもなんでもいいんだよ。ふたりっきりになりたーい、と思えばさあ。」と、友達は言ってた。ん、まあ、その伝でいけば今回のことは、お互いに恋したよねえ、なかなかすてきな夜だったよねえ、ということだ。同僚さんをうまくまいて、ふたりでおちあったりしてね(笑)。

部屋を出て階段をとんとん下りて、あまいきすをした踊り場を通るとき、ちょっとまだうっとりして、でも振り切って出社。
仕事中、担当の後輩女子あてに彼から電話がかかってきたので、電話を代わってもらって、「先日はお世話になりまして、ありがとうございました。酔っ払ってお騒がせしましたー。」って、何事もなかったように言った(つもり。ちょっと口調や声のテンションが変だったかも)。
向こうも同じような対応だったから、がっかりとさみしいやら、まあそうでしょって苦笑するやら、感情がめまぐるしく動く。ああ大変。でも、こういうことだったのだ、恋ってもんは。って感動したりもする。わたし、恋しました。できました。さあ、社会復帰への第一歩だ。

で、挙動不審になりながらも仕事上のお付き合い的挨拶を交わしつつ、「あ、わたし、この人の声、すごく好き。」ってことがはっきりくっきりとこころに残った。今度から電話を取るのが楽しみになるかも。あまりにもささやかだけど、まあいいか。どうせ夢だもの。

life

2008年12月7日 日常 コメント (2)
秋の終わりで冬の始まり、わたしの一番好きな季節には必ず聞きたくなるオザケンのアルバム。そして、聞けば必ずきゅんきゅんする。つまりわたしは何年経っても、おばさんになっても、こころは仔猫ちゃん(笑)なんだな。

さむいね、さむいね、と言い合いながら、つないだ手を彼のコートのポケットに入れてあるく、というのが昔から大好きで、もう何年もそんなことしていなかったのに、久しぶりにしてみたらやっぱりちょっと泣けてくるくらいきもちよくて、うかうかと1時間もあるいてしまった。銀杏の葉っぱをさくさく踏みながら。曲がり角や橋のたもとで何度も「もうここで。じゃあまたいつかね。」って言いながら、やっぱりなんだかお互いに手が離せなくて、どんどんあるいて。うわー。なんだこれは。まずいでしょう。わたしのこと、「きれいなおねえさん」だなんて言って誘っておいて、実は既婚者の10歳も年下のおとこのこってのは、いくらなんでも。
と、酔いがさめた頭で考えればわかるのだけれど。
夜中にあまいきすをして、いつか(たぶんすぐに)忘れてしまうたくさんの話をして、でもきっと今度オフィスで会ったら、お互い何事もなかったように会釈するだけなんだな。あーあ。I’m ready for the blue♪

たった二日の休みだったのに、とても久しぶりに出勤するような気分。
上司に検査結果や今後の予定を報告して、たまった仕事を淡々と片付けてゆく。
何も変わらない。
こころがぼろぼろに傷つくことに比べれば、のりきっていきやすいかもしれない。
病気は誰のせいでもないから(生活習慣病とかは、自分のせいかもしれないけども…)、誰かを憎んだりしなくていいしさ。

わたし、どんどんたくましくなるなあ。

昨日の有休日、何をしようかなあと考えて、乳がん検診に行くことにした。
大嫌いな痛い痛い検査を受けて診察室に入ると、先生がわたしの胸の写真をじーっと見ている。白黒のざらざらした、遠くの天体みたいな映像の中に、きらきらした小さな小さな星がいくつか写っている。
すぐに大学病院で精密検査を受けて下さい、と言われた。
はい。と答えながら、これもまたなんだかヒトゴトみたい。
うわあ。そうか。そうなのか。これ以上悪いことなんかないって勝手に思っていたけど、あるんだなあ。
帰宅して会社に連絡し、もう一日有休を取る。
今、自分で何をすることができるわけでもなく、ぼんやりと過ごす。
ふと猛烈に誰かにぎゅうぎゅう抱きしめてもらいたくなる。
だれかいませんかー。この際、愛はなくてもいいんです。体温と、ほんのちょっとの親切心を、わたしにわけてもらえませんかー。なんて考えて、泣きそうになった。泣かないけど。

今日、大学病院に行き再検査。
それでも疑いが晴れないので、再来週もっと精密な検査をすることになった。胸に針を刺して組織を取るらしい。
「もしもこれががんであっても、すごく初期だから、命にかかわることはないと思います。」と、安心なようなそうでもないような言葉を聞く。
すっかり疲れて帰宅した。
だれかいませんかー。だれかぎゅうぎゅうに抱きしめてくれませんかー。と、今日もまた思いながら、午後中ぐったりと眠った。

< 15 16 17 18 19 20 21 22 23

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索