雨が上がって、いい天気だ。
昨夜から、ちょっとだけ体調に不安を感じていたけれど、
落ち着いたみたいなので、ほっとして、ただ安静にしている。
ホットレモンジンジャーを飲む。
年賀状を書かなくちゃと思いつつ、なかなか手が出ない。
あのひとが訪ねて来てくれる。
時間はないんだけど、顔を見に来たよって言う。
時間がない理由、わかってるけど考えない。
ただありがとうって受け止める。
10分くらい、手をつないだままおしゃべりして、あのひとは行ってしまう。

穏やかな一日はあっというまに過ぎる。
明日は、あさっては、この先は、どんなふうに過ぎるのかなあ。
わたしは、どんなふうに生き、どんなふうに死んでいくのかなあ。
考えてもせんないことを、深刻にではなく、でもリアルに、考えてしまう。
わたし、今、生きてるなあって、窓からの日差しの温かさで実感する。
それは答えのない、行き先もない、ふわふわ立ち上るような、思い。

電話でおしゃべり

2010年12月21日 日常
高校時代の友人から電話がかかってきた。
彼女は大学卒業後、故郷を離れて東京で就職し、
今は偶然にもわたしの住む街の近くに住んでいる。
高校時代のままのテンションで、思い切り方言で1時間おしゃべり。
普段、ひとと電話で会話するのって苦手なんだけど、
高校時代の友だちとだけは、長電話できる。
あの頃、毎日一日じゅう学校で、帰り道で、帰ってから電話でまで、
何から何まで報告(?)しあった仲だから、顔が見えなくても安心なんだな。

病気の話や、美容の話(笑)、昔話、親兄弟の話、今後の話。
お腹かかえて笑って(笑うとまだ傷が痛いのに~)、
すっかり16歳にもどった気分になった。ふふふ。
入院のため、急きょキャンセルしてしまったランチ、来月にはリベンジできるかな。

無事に帰宅。
今回の入院は突然のことだったので、当然何も持っていなかった。
バッグの中には、財布と携帯と図書館で借りた本くらいしか入っていない。
外来の診察室から、「安静に!」って言われて車いすに乗せられて、
病棟について横になったまま術前の検査をあれこれと受けながら、
なんでこんなことに?って、頭は混乱するし、手術への恐怖心がわいてくる。
でも家族への連絡とか必要なものの調達とかは、冷静に対処しなくちゃだし、
じめじめ泣いてなんかいられないのだ。
たとえ次々にやってくる看護師や医師が、それぞれに
「ご家族に来ていただいて…」とか
「じゃあ△と■は、ご家族に持ってきてもらうとして…」とか言うたびに、
「家族は遠くにしかおりませんので、できません。」
と、辛抱強く何度でも冷静に答えるしかない。
下着やタオルなどのすぐに必要なものは、看護助手の方にお願いして買ってきてもらった。
その他は、手術が終わってから、友だちに頼んで家まで取りに行ってもらった。
そういうあれこれを、みじめだとか孤独だとかつらいだとか思うひともいるだろう。
わたしは、思わなかった。
面倒だなとは思う。
人様の手を煩わせて申し訳ないなとは思う。
でも、ひとりで生きていく以上、ひとりでやれるところまではやって、
できない部分は手助けしてもらうしかないのだ。
…まあ、つまり、ひとりで生きてるんだけど、
完全にひとりで生きることはできないんだな。
ひとりで生きるということは、強さも必要だけど、頑なでないことも必要。
こういうふうに、何かを経験するたびに、何かを学べるから、
今回のことも受け入れて、今後の生きる力にしていくということで。
ああ、でも、疲れたわ。


それで、病気そのものや実務的なことあれこれでは泣かなかったんだけど、
せっかく回復に向かっていて、年末にいろいろと予定を立てていたのが、
全部ぱーになったのが、悔しくて悲しくて、ちょっと泣いてしまった。
ああ、残念。。。
ライブも、都心のホテル宿泊も、忘年会も、女子会ランチも、ぱー。
しばらくは冬眠だなあ。
つまんなーい。

失速する…

2010年12月10日 日常
昨日から体調ががくんと落ちて、寝込んでしまった。
ぞくぞく寒気がして、めまいがして。
風邪かなぁとも思ったけど、熱は出ないし、咳も出ない。
ただただ、ぐったりしていた。
調子に乗って予定をいろいろ入れている今月後半。
それまでにまた元気を取り戻さなくちゃ。
これから病院に行って、帰ったらしばらくは安静にしよう。
あーあ。
最後の治療を終えて、もう1ヶ月。
体調がよくなるとともに、時間がどんどん加速するみたいだ。
あっというまに一日が終わってしまう。
入院中は、あんなに長く感じていたのに。

痛みがひどかったり、気分が悪かったりした時は、
本を読むのも音楽を聴くのも、ちっとも集中できないし、気がのらなかった。
でも今は読みたい本がたくさん。
行きたいライブもたくさん(これはさすがにまだ体調と相談しなくちゃだけど…だけど…チケット買っちゃったよ~)。
見たい映画もたくさん(これも、様子見ながらちょっとずつだなあ)。

うわー、もうすぐ病気休暇終わっちゃうのに!(笑)
体力回復も大事だけど、楽しいことたくさんして、こころにも栄養あげるつもり。
わくわく。
12月って大好きだー。

TVでマラソン中継を見る。
遠く離れた、生まれ育った街の風景を見る。
高校時代の通学路が映る。
片思いをしていたひとの家へ続く橋が映る。
結婚して10年間暮らしていたマンションの前を、選手たちが走っていく。
毎年毎年、マンションの前の道路で、旗を振って応援した。
今日みたいな晴れた暖かい年もあったし、みぞれや雪が降っている年もあった。
いつも元夫と二人して並んで見ていた。
はしゃいで、笑って、声をあげて応援してた。
いつからだっけ、わたしひとりで行くようにになったのは。

去年やおととしは、とても中継を見る気になれなかった。
今年は見られた。
ぼうっと画面を眺めながら、いろんな記憶が浮かんできたけど、悲しくもなかった。

時は過ぎる。
実に4カ月ぶりに自転車に乗ったら…全身がたがたになった。
こまめに散歩したりして、少しは身体動かした気になってたのに、
自転車をこぐのに使う筋肉って、また全然別物なんだなあ。
家を出て、わりにすぐに後悔したけれど(苦笑)、
約束の時間もあるから、いまさら引き返せないし、
確かめもしないで乗ってきたから、タイヤの空気は減ってるし、
強い風にあおられてよろよろになるし、もう、くたくた。
帰ってきて、ぱたんきゅうと横になって昼寝してしまった。
でも、またひとつ回復へのステップを上がったんだと思おう!
明日は全身筋肉痛かなぁ。。。

12月1日
誕生日の今日は、とってもいい日だった。
天気がよくて、青空は磨き上げたみたいにきれい。
それだけでうきうきするし。
おいしいものをたくさん食べたし。
あのひとが来てくれて、こころもからだもあたためられたし。

この半年は、いろんなつらいことがあったけど、
今はこうして元気に生きていられる。
たくさんの人に支えられて、応援してもらって、
元気になったことを喜んでもらえて、
わたしは本当に幸せだなって、しみじみ思う。
ありがとう。
昨日の日曜日、ともだちと待ち合わせて出かけた。
隣の街のお寺で紅葉を見て、カフェで食事して、お喋りして。
うわー、こういうお出かけって4か月ぶり!
わたしが住んでる街に、遊びに来てくれたことは何度かあったけど。

嬉しくて楽しくて、調子に乗って歩き回っているうちに、
がくん!と疲れが襲ってきて、身体に力が入らない感じになった。
綿のように疲れるって、こういうのを言うんだなあ。
名残惜しかったけど、家に帰って横になった。
家を出てから帰ってくるまで、3時間とちょっと。
これが今のわたしの、体力の限界なんだ。

そして、昨夜ゆっくり寝たはずなのに、
今日もまだ身体がだるくて、買いものに行く気にもなれない~。
あーあ。
待花さんへメッセージ♪
最近夕暮れになると、
「ああ今日も一日無為に過ごしたなぁ」って、
落ち込むという程ではないけれど、ちいさくため息が出るような気分だった。
もちろんまだ療養中なんだし、無理することはできないけど、
あまりにも何もせずにぼーっとして一日が過ぎてしまっていたから。

今日こそは有意義に過ごす!と決意して、まずは朝食後すぐにテレビを消した。
全然面白くなくても、なんだかぼーっと見てしまう癖がついちゃってたから。
そして久しぶりに語学の教科書を開いた。
ああ、なんだかもうすっかり忘れてることばかり!
また一から出直しかなー。でも、それでもやっぱり楽しい。
昼食を挟んで、午後もまたのんびり勉強。
途中であのひとから「風邪っぽいから今日は行かないね」というメールが来たときも、むしろ、「やったー。中断せずにすむわー♪」なんて思ったりして(笑)。
今日は夕暮れになっても、ため息は出ない。
う~んと伸びをして、ああ楽しかった!って思えた。
明日もいい日でありますように。

今日も雨

2010年11月23日 日常
昨日からお天気は悪いし、身体は不調だし、ずっと家にいる。
買い物なんて行きたくない。
…のだけど、冷蔵庫も冷凍庫もがらーんとしてしまった。
何も食べるものがないと思うと、どんどんお腹が空くのはなぜ?(笑)
困ったなあ。
行きたくないなあ。
雨、あがるといいなあ。

フィンガーチョコレートを食べながら、
「海辺のカフカ」を読みながら、
雨が上がるのを待つことにします。

うわー…

2010年11月22日 日常
せっかく書いた日記が、消えてしまった。。。
時々こういうことあるんですよね。
ああ、がっくり。

書いた内容は、本当に久しぶりに夜の外出をして楽しかったのだけど、
やっぱり身体は疲れてしまったみたいで、今日も一日寝てました…という話。
ああ、ますます疲れてしまった。
がっくり。
うーん。
どういうことなんだろう。
わたしが年寄りだから、テンションが違うだけなんでしょうか。
若いひとたちには、あたりまえだったりするんでしょうか。
確かに大学生くらいのときなら、何も考えずにノリでってこともあるかなあ。
まあ、わたしは大人なので、ちょっと驚いてお断りしたけど。
最近は、逆ギレだのなんだのあるので、断り方も難しいしなあ。
なんだか疲れたー。

青空に銀杏

2010年11月16日 日常
青空に銀杏
昨夜の雨が嘘みたいな、いいお天気の朝だった。
じっとしていられなくなって、近所の郵便局へ出かけたら、
途中の神社の大きな銀杏の木が、鮮やかに色づいていた。
青と黄色の鮮やかな色彩に、こころがわくわくしてきた。

郵便物を出してから、神社の境内へ。
平日だけど、七五三のお参りをする家族連れが、何組もいた。
あの~~、わたし、手水で手を洗いたいんですけど~~。
(晴れ着を来たチビちゃんが手を洗うところを、延々と延々とビデオ撮影中)
あの~~、わたし、さっきからずうっとお参りの順番待ってるんですけど~~。
(もちろんこちらも延々と延々とビデオ&写真撮影中)
ま、いいんですけどね。
チビちゃんたちは、邪気なくはしゃいでるだけなんでね。
でもご両親はどうなのよ。
「お待たせしてすみません」の一言くらい、
せめて会釈のひとつくらいあってもいいんじゃないでしょうか~~。
自分ちの子供(または孫)以外、なーんにも目に入ってないんだなあ。
せっかくのわくわくが、いらいらに変わる前に、退散。

静かな神殿裏にまわって、あーあと伸びをする。
わたしは子供を持たない道を選んで、その後「産めないからだ」になった。
でも世の中にはたーくさん、すごく子供がほしいのにそうなったひとたちがいる。
そのひとたちは、あのチビちゃんたちの姿を見て、胸を痛めるんだろうな。
それは身体の傷と同じくらい、とてもとても痛いんだろうな。
もちろんあの幸せそうなご家族連れには、何の責任も関係もないことだけれど。

ただ、生きていくことは、ままならないことだなあ…と、ぽつんと思うだけ。
退院後、なんだかしゃんとしないまま日が過ぎている。
寝込んでいるわけではなくて、近くのスーパーまでくらいなら買い物にも行くのだけれど、毎朝ひどい頭痛がするし、足のしびれやだるさもとれないし、なんというか、身体の芯がしっかりしてない感じ。
一日中ぼんやりとテレビを見たり、DVDを見たり、読書をしたり。
…うーん、そういうインドアな過ごし方、基本的には好きなんだけれど、やっぱりそればっかりっていうのは面白くないんだよなあ。
仕事もしていないうえに、だらけきっているのが、ちょっと自己嫌悪なんだよなあ。
療養中だから仕方ないんだけど…。

というわけで、家にいてもちゃんと前向きな暮らしをしてるんだー!って自分を納得させる(?)ためにも、食事をしっかり作って食べることにしている。
もちろん身体のためでもある。
野菜たっぷり、でもたんぱく質もしっかり、だけどストレスになっちゃ元も子もないので、あまいおやつだって食べちゃう。(あ、おやつは手作りじゃないです)
毎日食べたものを手帳に記録してみたりして。
たまに上手にできると(笑)デジカメで撮影してみたりして。
そして撮影したものをあとでよーく見たら、盛り付けのいい加減さが目についたりして、次には気をつけるようになったりして。
だんだん楽しくなってきた~。

せっかく病気に勝ったんだから、生きてるんだから、毎日を楽しく過ごしたい。
本当はあちこち出かけて、きれいなものを見たりしたいけれど、今はもう少しだけがまん。
昨日、無事に退院してきました。
退院はしたものの、まだ身体はつらくて。
おくすりを飲んで、一日中ベッドの中にいました。
午後の間ずうっとベッドに日がさしていて、ひなたぼっこの猫気分。
怪我した猫も、こんなふうにじーっと眠って傷をいやすんだよね。
ねむったり、目をさましたりを、くりかえしながら。
ねむっているうちに、痛み、はやくどこかに行ってしまえ。

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昨日の夜、CSで「ぬくぬく」という猫の映画を見たから、影響されたかな(笑)。
今日はいいお天気。
入院の準備をする気になれない。
日当たりのいい窓辺で、あんドーナツなんて食べながらぼーっとしていた。
いまだに時々、自分がこの病気になったことが信じられない時がある。
痛くもなんともなかったのに、突然病名を告げられて、お腹を切って、つよい薬を使って、薬のせいであちこち痛くなって。不自由になって。
なんか変だなって、呆然としたりする。
信じられなくても、呆然としても、事実は事実なんだけど。
事実だから、いやいやながら準備をしよう。
もうすぐ終わる。
もうすぐきっと元気になる。

病気になってから生活が一変したので、
時間の流れが早いんだか遅いんだか、混乱しているんだけど、
月があらたまるとやっぱり、「もう?」って思ってしまう。
今月は、最期の入院を終える月。
その後は、もうお薬に頼らずに、自分の力で身体を回復させていく。
美味しいものたくさん食べて、美しいものをみて、
からだを少しずつ動かして、健やかになっていこう!
ヒースクリフ…この曲を思い出しました。

http://www.youtube.com/watch?v=91_kCdoKaUE

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